アルファロメオ アルファGTV

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アルファGTVの物語

アルファロメオGTV、916系。デザインを担当したのはピニンファリーナでも巨匠でもなく、若き日のクリス・バングル——後にBMWで賛否を巻き起こすあの男のイタリア時代の仕事だ。切り立ったテールがリアフェンダーで折り返す造形は、当時としても異質だった。

積むのは3リッターV6 24V、通称ブッソ・エンジン。「世界一美しいV6サウンド」と評されたあの音色を持つ。FFでありながら着座位置は低く、ロングノーズが前へ伸びる。

オープンのスパイダーと骨格を共有し、フロアパンはフィアット・ティーポ系を使う——出自は実用車。それでもアルファの顔と音をきっちり仕立てて、90年代後半をいまも鮮やかに代弁している。