スバル 360
📷 ギャラリー
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360の物語
スバル360。「てんとう虫」の愛称で、戦後日本の軽自動車という規格に最初の実体を与えた。設計は百瀬晋六。航空機技術者の理屈で、いかに鉄を薄く、いかに軽くするかを突き詰めた。
RR、空冷2気筒、わずか360cc。モノコックの薄い鉄板、緩く曲げたガラス、リアエンジンで張り出したお尻。前席を倒せば家族と荷物を飲み込んで、箱根の坂を越えていった。トーションバーの脚は意外と粘り、車体が軽いから細い路地で生き生き走る。
「国民車」という言葉が本気で語られた時代の答えが、この丸い背中に詰まっている。原型のまま街道に出れば、信号待ちで誰もが二度見する。