トヨタ クラウンバン

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クラウンバンの物語

クラウンバン。GS130Vは8代目クラウンの商用ボディだ。乗用クラウンの貫禄を顔に残したまま、リアに鉄板の荷室を背負っている。クラウンの名前を付けた貨物車という、今では絶対に出てこない組み合わせ。

直6の1Gにコラムシフト、ビニールマット。タクシー上がり、社用車上がり、酒屋上がり——働いた跡が、たいていどこかに残っている。角目のフロントマスクに白地紺文字の屋号が、昭和の営業現場をそのまま運んでくる。

セダンでもワゴンでもなく「バン」と名乗ったところに、当時のクラウンの懐の深さがある。最上級セダンと同じ顔で荷物を積む。その矛盾が、今になって妙に効いてくる。